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暖かいようで寒い北方の今。ラタキアの味がしみる。

ラットレー特有のバージニアの素晴らしい芳香。甘いね。

一方で、他のブレンドより少なめといっても、キチっと輪郭を持ったラタキアが、

これまた憎たらしい具合で、エレガントさだけを引き出された状態で配合されている。

ヴァージニア6.64:3.37ラタキア みたいな。少し多いなw

ともかく、決してラタキアが少ないような具合ではない。

あくまでも、ラタキアを主体にしていないだけ。

この商品の特徴は、




ラットレーのマジカルなバージニアか。それとも完璧な配合のラタキアのエレガンスさか。それとも、そのバランスか。





答えは否。

この商品の最大の特徴は、あえてタール感、タバコを吸ってる雑味ともとれるそれをしっかり残したこと。

思えばラタキアを使った商品は、あまりにも芸術的で完璧に近い味わいが多すぎて、

こういった具合のものがなかったね。計算された欠点、か。

好きな人は最大の賛辞を贈るだろうし、嫌いな人はえらく中途半端なラタキアものだと思ってしまうかもしれない。

いいじゃないか。

今の世の中、もう少し欠点とやらに寛大になった方が良い。

# by dondiego4 | 2021-04-06 21:35 | パイプタバコ

久しぶりの記事は限定品のコールハス。

上品な特有のチェリーな味わいの中に、確かにピスタチオのような旨さとココアパウダーに近いチョコがあるような。

葉も上質なやつを贅沢に使いつつ、バージニア一辺倒でもなく、

むしろキャンベンやバーレーの味が強いような。

いやぁ、いいタバコ吸ってるでぇ、て感じ。

湿度はシビア。少しだけ乾き気味が良い。

# by dondiego4 | 2021-03-17 22:50 | パイプタバコ

カミュ XO エレガンス

久々にピーンと来たウイスキーレビューの番外編。

もうウイスキーじゃない(笑)

カミュ XO エレガンス。コニャックである。

ブランド価格と知名度が災いしてか、自分も人もあまり買いたいようで買わない一品なのだと思う。

有名な割にレビューが少ない逸品である。

まぁ、基本的に洋酒のブランドというのは、過剰すぎるブランドイメージに対して品質は本当にそこそこ程度のものが多い。

当たり障りのない、ほんとうにフーーーンといったものが多い。ウイスキーになると大体が値段以下なのが最近の悲しい現実である。

しかし、質の良いコニャックを飲みたいと思い、意を決して買って飲んだらこれまた意外。美味い!!!


味わい ボディはミディアム。口当たりは素晴らしいウォッカのごとく、まさに滑らか いかにもコニャックといった品格のあるぶどう 気品を持ったナツメグ バニラやナッツ チョコレート フローラル(バラ) 非常にベストな具合のランシオ香(樽香とも感じ取れる) 一体感も複雑感も非常にバランスがとれている 塩っぽさも少々 軽いスパイシーさ コニャックの中では辛口でフィニッシュは軽くドライ 白桃があるか?


口当たりのなめらかさが素晴らしく、どの点でみてもクオリティが高い。コニャックにあるぶどう感は銘柄によって色々な感じがあるが、カミュまさにいいぶどう、いいナツメグという感じである。強調し過ぎず、変に癖を持っていないのは印象が良い。要素も複雑だが、一体感のある上に味の輪郭もつかみやすく、やはり出来栄えが良い。ランシオ等の熟成感も古さを強調し過ぎず、若さを感じない静かな出来栄えは、かなりよく考えて原酒をブレンドしていることが容易に想像できる。フィニッシュの残り方も完璧で、ほどよく、気品さを優雅に散らしていくような余韻はまさに最高峰だろう。白桃のようなものも見つけられるものだろうか? 

なかなか、こういうクオリティに仕上がっているコニャックというのは、1万円前後ではかなり少ないかもしれない。ブレンダーが非常に丁寧に、今のご時世では驚くほど豊富な原酒を、ジャンルの垣根を越えて銘酒を飲んできた経験に基づきブレンドし、作っていることが、わかる。美味いものとは何で、何が大事のなのか。何を大事にするべきなのか。なかなか、そういった人間の意志というのは、酒を売る商売の中では、1流のレベルで維持することは非常に困難で、まず不可能に近いだろう。一瞬、花火のように明るくなったかと思えば、パッと立ち消えてしまうようなものなのだ。

たまにこういったクオリティのものがあるから、やはり面白い。それが意外にも当たり障りのない味であろうと考えていたものだから、尚更だ。これは家に置いといて損はしないと思う。XOとついたコニャックは大体飲んだが、おおよそコニャックの域での評価に留まるものばかりだったが、これは他の蒸留酒と比べても高品質と言える。よく出来ている。コニャックのエレガンスを体現している。



# by dondiego4 | 2020-07-23 23:37 | ご機嫌な時に書かれるウイスキーレビュー

ラタキアの上質さに胡坐をかかず、

下支えするバージニアの素晴らしい味わいと一体感を増しつつ、

おそらくペリクの酸味とバーレー葉が味わいを複雑にし、

ボディをドライでクールな引き締まったものとしている。

思うに、この銘柄の最大の特徴はラタキアものにありがちな、

引き締まりの無いだらしないラタキアの広がり、ラタキア頼みの単調な構成を解決したことにある。

吸っていて飽きない複雑さ、しかし気難しさはなく、嫌味もない。

ラタキアというカテゴリから「タバコ」というものに昇華した出来栄えは、

間違いなく「ダヴィンチ」の名前にふさわしい。

超お薦め。

# by dondiego4 | 2020-04-26 23:12 | パイプタバコ

ニッカ テーラード

新年一発目の記事はまさかのウイスキーレビュー。

皆さんご無沙汰しております。ご挨拶もせずに長らく放置しておりましたが、

あいにく世相は凶事ときておりまして、

世辞的なものはかえって不作法といったところでしょう。

意外にもしぶとく生きておりました。皆様いかがご健在でしょうか。

さて、タバコのレビューサイトが一発目にウイスキーレビューときたのは、訳があります。

というのも、記事別アクセスではなんと響のブレンダーズチョイスがトップなのです。

レビューなんぞ見ないで自分で買って飲め!!!! と言いたいところですが、

なかなかどうして、一万円の大金を使うにはドブに捨てる現状難しい現状のジャパニーズウイスキーなわけです。

サントリーはさすがに「サントリーさん」なわけで、なんやかんやで現状、上手くやったと思います。

実際、ブレンダーズチョイスさえあれば、私自身は何も困りません。山崎? 白州? 飲み飽きました。

ある程度シングルモルトを飲みまくってしまうと、ぶっちゃけ飽きて、味わい深くて飲みやすいブレンドへ行くわけです。

そんなジャパニーズウイスキーで、ましてブレンドといえば「ニッカ」です。ブレンデッドウイスキーとは「ニッカ」なわけです。


今回紹介するのは「ザ・ニッカ テーラード」です。

「ザ・ニッカ」シリーズは、前作の12年のときから飲んでいますが、なかなか思い出深いエピソードがあります。

私はしっかり瓶を買ってじっくり飲んで味わいを理解するタイプなわけですが、12年のときは、ニッカのウイスキーで恐らく初めて低評価をしました。

買ってきて、飲んですぐに、いつも作っている人が作ったものではないことを確信しました。いつものブレンダーといえば、チーフブレンダーの佐久間氏でしょうね。

調べてびっくり、なんと新人の子が作ったものじゃありませんか。

悪い味わいではないんですがね。売りにしている宮城峡のシェリー原酒が飲み進めていくうちに喉にひっかかりはじめ、また、ニッカご自慢のカフェグレーンの味わいが非常にうざい味わいへと変化し、味が反響しあい、結局バランスの悪い、飲み心地の非常に悪いウイスキーでした。ブレンデッドとしては致命的です。結局すぐに兄弟に無料であげてしまいました。

ま、終売となった今だからはっきり言いますが、色々研究したり味わいをどうこうする前に、

家を出て、毎日のようにBarへ通い、素晴らしいウイスキーを大枚はたいて200杯ほど飲んでから作るべきです。

厳しく言えば給料全額突っ込んでBarで飲めってことですね。あるいはスコッチをボトルで買って飲み耽るべきです。

飲んですぐに「あ、こいつわかってねーな」と思われたら、ブレンダーとしては0点。

良い物を作りたいなら、良い物を知りなさい ということです。

先輩たちも後輩にただ仕事を与えるのではなく、きちんと飲みにつれて、「本物」を教える教育をすべき、なんでしょうが、心もサイフも貧乏な時代なんでしょうね。

後輩にまともな酒も飲ませていないようじゃ、まともな酒は作れんでしょうなぁ・・・。

偉そうなご託は良いとして。

今回のテーラードはかなりいいですね。

私の大好きだった「ブレンド オブ ニッカ」をベースにした味わいです。

味わい 余市原酒特有の燻製香とりんご(りんごは宮城峡の方かもしれない) ある程度熟成させたであろうカフェグレーンの甘い麦のクリーミーで濃厚な甘さ 宮城峡の甘いミルキーな甘さもある 隠し味的にシェリー樽の余韻もある あるというか宮城峡のシェリーの甘さがはっきりあると思う 一体感があって素晴らしい 氷が解け進んでいくと桃の味わいが見え始め、一方で燻製香もよく出ている 

これぞブレンド、これぞニッカといった水準にまでギリギリ達していると思います。値段以外は。ブレンドオブニッカとの違いは、全体的に古酒の比率を下げたので、ボディがミディアムボディになり、古酒特有の尖った癖のある味わいがなくなり、飲みやすくなりました。味わい深さが消えたと言ってもいいでしょう。一方で、カフェグレーンは良質なものを使ったのでしょうか。このスムースでソフトな良さは、「鶴」を思い出させるものがあります。余市と宮城峡の原酒もまぁまぁ、出来る限り古いものを使っているのでは? りんごの風味はおそらく余市でしょうが、やや古いものでないとこーゆー味はでませんね。宮城峡は若くてもそーゆー味していますが、少し尖ったウッディネスさがあるので、やはり余市ではないかな?? まぁ、でも若い原酒で作られているのは間違いないですね。



とにかくよく出来ているブレンドです。自信をもってここに「ニッカは戻ってきたね」と言える良い物だと思います。



お薦めですよー。4000円前後で買えれば文句なしの一本です。



# by dondiego4 | 2020-04-12 23:05 | ご機嫌な時に書かれるウイスキーレビュー