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新生アイラの女王「ボウモア」の15年マリナー。

評判の良かったボトルがひっそりと終売していたことには驚いたが、

近くの酒屋でたまたま見つけることができたのですぐに購入した一本。

お値段はリーズナブルで一1L瓶で4500円。

ウイスキー業界も結局は葉巻と同じで、

値段=味わいとはならない。

むしろ、ある程度の品質保証としての値段は葉巻の方がよっぽどマシかもしれない。



テイスティングノート

香り
甘い綿菓子と海水と煙とフルーツ いかにも近年のボウモアだ

12年の流れを汲んだ海水と優しいスモーク 樹脂を感じる バーボン由来のスムースでリッチなクリーミーさ グレープフルーツ 2000年代のボウモアらしいトロピカルフレーバーをやや感じる 紙っぽさ手前の風味は海水とスモーキーさが生み出しているのだろうか シェリー由来のフルーティーさや甘さも感じる 塩味もしっかりある ある程度のフルーツフレーバーが顔を出した後は 90年代後半のボウモアに見られる燃えた灰でフィニッシュ 調子が良いとチョコレート感もある 微かに麦感もある

ボウモアの近年系のボトラーズを楽しんでいると、楽しくなるボトル。90年代と2000年代の良い特徴を持った原酒をそのままブレンドして、スモーキーで熟成された古酒が味わいをしっかりとしたものにしているのではないだろうか。海藻感やスモーキーさなどの味わいにどこかカモメラベルの25年のスモーキーさを感じる。というか、15年程度の熟成では単調な煙の味わいしか出ないので、やはり熟成した古酒をしっかりとブレンドしているように思える。

値段は安いが作りはしっかりのお手本といえる。うーむ、美味しいねぇ。

日本のウイスキーが古酒を失い、ボディの無いものを出すと、やはり古酒というのがいかに大事かわかる。こういうボトルが、やはり出せなくなってしまう。また、かつてのようになってほしいと願う夜であったとさ。



# by dondiego4 | 2019-07-06 23:08 | ご機嫌な時に書かれるウイスキーレビュー

名称:ブリックハウス ショートトルペード
寸法:トルペード
産地:ニカラグア
値段:1000円
分類:辛口複雑
評価:S

最近は当たりの葉巻になかなか会わない。

佳作といったいぶし銀の葉巻ばかりで、悪くはないが、感動がない。

うーん、葉巻の難しさ。

そんな中で楽しみにしてきたブリックハウス。

風味

前半
ミディアムボディ ブリックハウス特有の香水のような芳香 ティーザーほど主張はないが上品で綺麗 特有の土(革?)の芳香も綺麗でしっかりとした輪郭を持つ 認識できるくらいのクリーミーさがすぐに出てくる 旨みもほんのりある 全体的に非常にレベルが高い

後半
基本的に前半の高いクオリティを維持したままに、ミルクチョコレートの風味が出てくる ブリックハウスの特徴を明確にして凝縮した感じ あとはずっと高いクオリティを維持したままに終わりへと向かう

評価S

旨味さえあれば評価SSの非常に美しい「煙」を放つブリックハウスの傑作。ティーザーほど劇的な美味さはないものの、ティーザーにはないバランスの良さと風味、味わいの鮮明さを持つ。まさにデイリーシガーとしてティーザーと使いわけができる名品。
ブリックハウスのラインナップは基本的にハズレがないように思えるが、それぞれの大きさに明確な意図を持って、買い分けることができるのがもっとも良い特徴だろう。無論、それができることはある一定のクオリティを持ってることが大前提だろうが。

これはとてもお薦め。


# by dondiego4 | 2019-07-06 21:22 | 葉巻レビュー

名称:ラ・パリィーナ クラシック ロブスト
寸法:ロブスト
産地:アメリカ
値段:1200円?
分類:辛口複雑
評価:A

父親たちの星条旗という映画をご存じだろうか。

硫黄島の戦いをアメリカ軍側から書いたクリントン・イーストウッド監督の映画。

戦争映画で、まぁ、個人単位で戦争というもの勝者なんざいねぇよ、という感じで終わる。

視点やヒューマニズムが面白い映画なので是非暇つぶしにでも見て欲しい。

この映画は音楽が良くて、特にエンディングのギターの音は戦争に散った、あるいは生き残った人たちへ、

どうか安らかであってほしいという思いが感じられるような、どこか虚しさを感じる名曲だ。

興味がある人は「Flags of our fathers end theme」で調べて聞いてみてほしい。

今回はそんな哲学的(!?)で男気溢れる葉巻だ。

風味

前半
非常に軽やかなライドボディ 最初にブドウの皮 葉巻にあるウッディさや土の風味が軽やかに癖がなく存在している 旨みもボディと同じくらいに感じる しかし、一方で葉巻特有の芳香は無く甘味がない  フローラルさはあるのだが、芳香というものがない 非常に落ち着いていて静かなオーソドックスの葉巻 芳香を大事にする他の葉巻とは一線を画す 恐ろしく飾り気が無い だが、欠点がない

後半
静かに旨みとウッディネスさがマッチし、吸いやすくなる 

評価はAだが、正直評価は無しでも良い。恐ろしく純粋な葉巻で、キューバ系葉巻の完全なるアンチテーゼ。

ここまで無骨な葉巻は吸ったことがないと確信できるほど。ただ、不思議と安らぎに満ちていて、少なくとも不満はない。

ある程度熟成させて、ドローをゆるめてやれば、また違った顔を見えると思うが、それでも基本は大きく変わらないだろう。

ただ、ひたすらに静かで、ストレスというものを感じさせない。全く別の癒しをくれる葉巻。

飾り気が全くない、まさに男気葉巻。一回だけ吸っておくといいだろう。

# by dondiego4 | 2019-06-30 02:17 | 葉巻レビュー

名称:ベガフィナ ニカラグア ロブスト
寸法:ロブスト
産地:ドミニカ
値段:1000円
分類:甘口単純
評価:A

仕込葉巻の記念すべき第一弾はベガフィナ。

実は随分前にも数本買って既に吸っているのだがあまりにも面倒くさくて更新するのを忘れていた一本。

実は更新しない間も色んな葉巻を吸っているのだが、紹介したくなるような葉巻に巡り合わないというのが実情だったりする。

こいつも品質が悪いわけではないのだが・・・。

風味

前半
上品な葉巻の芳香と旨み手前のやや輪郭のあるナッツ ベガフィナらしいタバコ感 ミディアムライトボディ 雑味の無さに驚く 
ハチミツのような甘さがたまに出る 木質感はあるようでないあっさりした味
後半
前半と同じ

評価はA。
非常に吸いやすく、しかも雑味のない上質さはたまに無性に吸いたくなるときがあるほど。間違いなく紹介したくなる商品なのだが。
ただ、一方で旨みや変化がほとんど無く、ある意味ロブストらしい、休日や休暇にのんびりと吸って楽しむクラシカルスタイルなのだ。
これで変化あり旨みありなら、間違いなく箱で買うのだが。惜しい一本だったりする。

葉巻の香りを楽しみたいときは間違いのない一本。

# by dondiego4 | 2019-06-22 17:36 | 葉巻レビュー

葉巻仕込中

今年もやってきた葉巻の仕込み時期。

今回は結構大真面目に葉巻を仕込んでいる。

来週からいよいよ第一弾が吸える。楽しみだぁ。

# by dondiego4 | 2019-06-16 21:28 | 雑記