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ああ~^^うまいんじゃー。

発売するお知らせがあったときからとても楽しみにしてきたウイスキーである「グレンモーレンジ アルタ」。

グレンモーレンジ蒸留所の限定品商法であるプライベートエディションの第10弾。

何がどう特別かというと、まぁ、なんだ。良い樽で作った良い酒ってことだよ多分。

今回は酵母が特別とのこと。こうぼ?

美味けりゃなんでもいいわ。


公式テイスティング

色: 淡黄色 (Pale Straw)
香り: 円みのある、ビスケットやイースト。カーネーションやスミレのような柔らかな花の香りや、
    香ばしく焼いたパン、微かにバニラやレーズン、甘いミカンの香り。
味: 柑橘をかじったような爽やかな味わいが口に広がる。バターキャンディーやクリーミーなバニラ、
   オレンジシロップなどの甘み、イースト由来の香ばしい味わいが、微かなミントと共に感じられる。

自分のテイスティング

香り かなり上品かつ明確なスミレの花の香り ビスケットとイースト 微かにバニラとパンがある 他はさほど。
   香りの芸術であるスコッチの名に恥じない出来栄え 柑橘系のフルーツ感もあるな ほぼ公式のノートは完璧といえるだろう 珍しい

味 木質感のある花っぽさと酸味・甘くない粉砂糖 そこからビスケットやイーストといった麦と粉っぽいホワイトチョコレート手前
  品の良いバニラ・クリーミー感にフルーツ感手前の柑橘系の酸味 このシリーズに共通した特徴的な上品な樽の木質感と透明感
  ミントは拾わない フィニッシュでオレンジを拾う程度か


このシリーズは実は第一弾の時から知っているが、常に独特な美味しさと品格が備わっている。

今回のはおそらく特注のバーボン樽熟成なのだろうかなぁ、なんて思いながら飲むわけだがよく出来ている。

若いというほど出来の悪い仕上がりでもなく、長期熟成というほど深すぎる味わいはない。

ざっと10年~12年程度の原酒だろう。一つの熟成のピークで出される美味さがある。

今回のアルタは「野生」という意味らしいが、別に野生というほどのものでもない。

テーマは「花とバニラ」といったところ。うーん、そんなタバコもあっていいねぇ。

バランタイン マスターズにあるスミレのような花の風味が、より明確かつ上品なシングルモルトとして出たような感じ。

美味さは別格だが。やはり責任者のラムズデン博士は現代の酒類製造者としては世界最高峰のレベルではないだろうか。

花の風味をここまで美味さを感じるレベルに持ってくることは難しいだろう。よく出来ている。

実に静かで、気持ちの良い初夏の真昼のようなウイスキー。綺麗だ。

ボトルを購入しているので、変化が楽しみだなぁ。


ところで、最近はウイスキーがとても人気となっていて、様々な人がインターネット上で味わいを評価している。

とても良いことで参考になることも多く、実際、尊敬できるほど素晴らしい方もいて、実に賑やかな界隈となっている。

ただ、今回のボトルの評価を見ていて、読んでるだけで、残念だなぁ、と感じたことが多かった。「買う前に読んでるだけで」だ。

というのも、BAR飲みの方が多いからだ。

ウイスキーをボトルで買って飲むことが多い自分からすると、BARで飲んで安易に評価を書きこむことはあまりお勧めできない。

ウイスキーは抜栓したときに凄まじいポテンシャルを発揮して、次の日には味が異常なほど変わるボトルもあれば、段々と味が落ちるボトル、

一週間や数か月で上手くなるボトル、果ては数年間寝かせて上手くなるボトルもある。あるいは抜栓時に不味くて、その後異常に美味くなるものまで千差万別だ。

味わいの条件は、ボトルの素質だけではなく、飲みあわせや飲む順番でも変わる。シェリー系の美味いやつを飲んだ後に若いやつを飲んだり、あるいはアイラを飲んだ後に違う酒を飲んだりすれば、味も全く違ったものになるし、不味くなることなんて日常茶飯事だ。

果ては環境にすら左右される。これはタバコでもそうだが、飲酒や喫煙を行う環境でも、味わいを左右するということだ。室内の臭いが強ければ強いほど、味は大きく左右されてしまう。無論、体調や前日も飲酒や喫煙を行っていたかでも、話は変ってくる。

今回のボトルは、10年程度のおそらくはバーボン樽熟成の繊細な味わいがある。自分の経験からすると、まず一番最初に飲んで評価するだろう。他の質の良いウイスキーを飲んだ後では、ブレンド以外のやつでは間違いなく味わいを損ねるだろうし、普通に不味さを感じてしまうだろう。無論、食事の前だ。

要するに公正に評価することが難しいものなのだ。タバコのそれとは訳が違う。

BARで飲んだウイスキーは、自分なら、美味いもの以外は評価に書かない。好みや趣向にさえ左右されてしまうし。

上記したとおり、あまりにも的外れな評価をしてしまうリスクが高い。高すぎる。

途轍もない逸品を台無しにしてしまうことも、珍しくないだろう。

# by dondiego4 | 2019-03-29 22:29 | ご機嫌な時に書かれるウイスキーレビュー

今回、ある高名な格闘家さんが引退なされました。非常に残念です。

私はその格闘技が好きで、よく見て楽しんでいるわけです。

まぁ、見てた者としては「引退は当然かな」というのが感想ですね。

負け方が何も反省していないとしか思えないほど、同じ負け方をしているんです。

腰が高いところを狙われて、低く当たられて上体を起こされたところ、すかさず、押し切るツッパリ相撲か腕を使わせないようにして潰してしまう。
反応も非常に鈍いから、乱戦に持ち込めば持ち込むほど有利なわけです。言ってしまえば余裕、負けるやつなんていない。それくらい、明確な弱点が2.3点ありました。


このやり方で何回も何回も何回も負けたわけです。無論、違う負け方もしてますが、試合運びが悪すぎるほど反応できていない、体が動いていないのは変りません。


私は今年に入って彼の戦いを見ると、不思議で不思議でしょうがない。

去年やられたように今年も全く同じように負けまくったわけです。

なんで??????????

自分の何が悪くて勝てないのか?

普通は考えたり、反省したりするじゃないですか。

皆さんだってそうでしょう? 勝ちたいんだから。勝ちたくてしょうがないんだから。

彼と同じ超有名な同じ立場の格闘家も、よく自分の戦いの映像を見て反省しています。負けたあと、よく反省していますよ、試合の内容を。だから強いです。強すぎます。異常です!!

そう。だから私も見ていて、いいかげんに気づいたわけです。

自分の悪いところ、勝てないところを映像で見たりして反省することなく、好きなようにやって、そして負けている、と。そうとしか言いようがないんです。

彼は今年の稽古がすごい良いので、いけると思ったと言ってました。

うん? と思いました。

稽古と実戦なんて世界が違うだろうと。

野球でいくら二軍で好成績を残そうと、一軍スタメンの世界では全く結果が出せないのと同じです。

まして野球はスポーツなわけですが、格闘技なんですね。相手の弱点を突いて勝って当然の世界、同じ厳しい世界でも実戦の厳しさが段違いです。

ついでにわたしが見る限り引退した格闘技の世界、非常に対戦相手も強い時代になったと驚くほど、猛者たちが多くなってきています。

本当に強い時代なんです。私自身、ただ見てうだうだ言うだけの立場の人間が同じ経験、同じ体格でも、ちょっと勝つのは難しいかな、攻め手に欠くな、というような強い人たちが本当に多くなりました。

そんな猛者たちを前に、どうも、稽古が良いからいけるというのは、見立てが甘すぎるんじゃないか、と思ったわけです。

引退した格闘家を馬鹿にしたいわけじゃありません。咎めたいわけでもありません。個人的に立場を担う実力がないと昔から批判的でしたがね。

ただ、真面目で努力家だったと言われると、私はそうはとても思えません。

私も根拠がないので、ただの感想文でしかないわけですがね。

真面目で努力家というのは、レッテル貼り以外の何物でもないんじゃないですかね。

なぜ、彼が勝てなくなったのか。どうも、業界経験者や関係者は意図的に口を開きませんが、

私は、都合の良いレッテルを貼って、勝てない理由を雲散霧消にしてしまう姿勢は、

日本人のとても良くない最悪の姿勢だと思います。

彼の今回の引退を含めて、なぜそうなったかを反省することは、引退した彼の今後の指導者としての名誉のため、

そして、これからの厳しすぎる猛者たちの時代を担う猛者たちのための教訓になるはずです。

私は、とても残念です。

# by dondiego4 | 2019-01-16 23:15 | 雑記

名称:モンテパスクアル ミヌート
寸法:ミヌート
産地:ブラジル
値段:810円
分類:辛口複雑
評価:A

2019年一発目のシガーはブラジル!!
大アマゾン神秘の秘術によって生み出されたこの葉巻は、
麻薬みたいな名前の葉を使用
(※幻のマラフィナ葉との売り込み)

したいい感じの葉巻らしい。いちおーお断りしとくがマリファナではないぞ。マ・ラ・フィ・ナ。
まぁ世の中コカインで作ったリキュールもあるくらいだし、大麻で作った葉巻もありそうだね。
それじゃただの大麻だけどな。麻薬はダメ絶対。

しかし、新年一発目からブラジル産とは結構不思議ですな。
実食!!

風味

前半
やや軽いフルボディタイプ 味わいは強い(わさび辛さを弱くしたような感じ) なんとも言えない香り高さ 形容できないフローラルさ 独特な木の発酵臭(?) ウッディネスのタイプは渋い 旨みもあるが、口で感じる旨みではなく香りのほうの旨い 非常に上品なタバコ感 終わるとかりんとうのような甘味と風合いを持つ 雑味は皆無でスパイシーな粗さはない
後半
大きく変わることはないが、木質の嫌味がとれて吸いやすくなる が、木質感は蓄積するので結局はあんま変わらない 強くはない木質感で味わい良い 

評価:A

キューバ産やブリックハウスとはまた違った美しさがあるが、風味の強さは人を選ぶ。ある意味、良いタバコの葉で作った良い葉巻とは何か、を突き詰めて出来た「純粋な旨さの葉巻」とでも言うべきだろうか。職人が作り出す洗練された香水、というよりもタバコ畑の生産者が求めた素材の純粋なタバコ葉の旨さのような。そんなところだ。味の強さがもう少し抑えられて、複雑さがもう少しあればS評価なのだが。

だがお薦め。旨し。

# by dondiego4 | 2019-01-05 00:34 | 葉巻レビュー

謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

今年も喫煙者様にとって良い一年になりますように。



# by dondiego4 | 2019-01-03 16:42 | 雑記

ああ~^^うまいんじゃー。

今年最後の年末酒は「響 ブレンダーズチョイス」。

なんとか頑張って入手した料飲店限定ボトル。

BARで飲んだ時の喜びが忘れられません。

一つは、本当に久しぶりに真面目に唸らされるジャパニーズウイスキーを飲んだこと。

一つは、「響 17年」の価格帯に求めてきた要望の全てがあること。

ここ数年、サントリーが実験的に販売してきたいくつかの山崎や響の限定品の集大成。


ここで一つ愚痴を。

どうも自分は「響 17年」は価値を感じられないタイプでした。
12年や21年はとても好きで、その上も限定で出てたディープハーモニーやメロウハーモニーもボトルで買って飲んだほど好きだったんですが、
いかんせん、17年はどーも昔も今も何度も何度も公正に飲みましたが、巷ほどの感慨は得られなかった。

酒の構成が古すぎるとずっと感じておりました。
「もーそろそろ、時代と蒸留所のレベルに合わせて自信と誇りを持ってリニューアルすべきでは?」

というのが響17年の素直な感想でした。
だから終売と代替え品のブレンダーズチョイスの販売は狂喜したほど喜んだものです。
料飲店限定で販売されたときはとても残念でした。

香りは うっとりするような響特有の香り 倉庫のホコリとウッティネス フルーティーさやキャラメルのような香りもある

味わいは まずイチゴとほこりとウッディさ いちごが一気に広がりをみせつつ、開ききるとキャラメルの味が開いていく 微かにチョコレート 同時にグレーンの知多の味わいがこなれた感じで出てくる ミズナラもあるだろう ウッディさも完璧 強い甘さと熟成感がとても好印象 もっとも、21年などと比べると圧倒的な味わいの強さがないが、そこが良い 重すぎない 味わいは探せばいくらでもある ロックに移行すると白桃の風味が出てくる ああ~懐かしのジャパニーズは今ここにある^^うまいんじゃあー

サントリーの意地。良い味ですぞこれは。
ジャパニーズウイスキーが全盛期だった頃の自分が求めた響17年の形が、これです。

ところで、大真面目な話。このいちごやキャラメル感やチョコ感はオンラインショップでかつて入手できた山崎の009のワイン原酒の味わいですね。我が家にもまだ一本ありますが、まぁ美味いですねー。美味いこと以上の正しさなどいらない そう思わせる懐かしの出来ですね。御託は良いから黙って飲め!!と。
一方で、個人的に一番評価しているのはグレーンの出来栄えです。これはジャパニーズハーモニーに至るまでの、メロウハーモニーやディープハーモニーの良さをうまーく表現できていると思います。あの当時は全然理解できませんでしたが、今はこの商品を出すために実験していた商品だったんだなーと思います。旨いなぁ。上手く混ぜたなぁ。何よりアルコール感の具合も雲泥の出来栄えで 「もう最高」に贅沢な出来栄えとなっており 贅沢したいな という響のブランドイメージに合う良さです。高級帯のブレンデッドウイスキーは何よりグレーンの飲みやすさと熟成感が「命」なわけで、自分的に17年の大きすぎる欠点がこのグレーンの出来栄えだったのです。口にも喉にも鼻にも「当たってしまう」わけです。

出来栄えは完璧ですね。どの飲み方でも美味しい。おまけに飲み方を変えることで明らかに違う良い味わいが顔を出します。今まで嫌味を感じたり、へたれて馬脚を現すウイスキー、あるいは大した変わらないウイスキーをたくさん飲みましたが、これは最後まで美しくいきますねー。私的に面白かったのは、ロックで氷もいよいよ解けたとき、アメリカンホワイトオークで熟成させた白州の味わいを見つけたことでしょうか。白州の仕込み水は冷やすと顔を出すんですよねー。このほこりっぽさも白州だよなぁ、なんて。でも、思い違いで入ってないかもしれません。そんな楽しい思い込みの時間を久々にくれたのは、やはり自分の中で良いジャパニーズウイスキーをいかに飲めていないのか、再認識させられます。ましてボトルで飲むなんて・・・涙の一つも出る惨状でしょうか。

入手できるなら、是非読まれている全ての読者様に、このウイスキーを飲まれることをお薦めします。

できればボトルで・・・。そう、響の良さは、ボトルでこそ輝くものだと思います。

最後に、酒飲みのプライドに応えてくれる商品を出してくれた、意地を見せたサントリーさんに感謝をして今年を締めくくります。

ありがとう。終わりよければ全て良し。皆さんよいお年を。

素晴らしい響でした。







# by dondiego4 | 2018-12-31 17:51 | ご機嫌な時に書かれるウイスキーレビュー